サーフィンしてたらサメに襲われて大量出血。小さな岩場に追い詰められた絶体絶命の危機のこと。

小さな港のベンチや海が見える街道はいよね。ゆっくり沖を進んでいく船を遠目に、反射する光を浴びて目を細めたい。潮風を体いっぱいに感じながら、どこかノスタルジックな感傷に浸りたい。開放的な夏の色、メランコリックな冬の色、様々な景色を見せてくれる海はウルトラ級にエモい。ずっと眺めていたくなる。本田翼と浜辺に出かけて、小さな貝殻に1つずつ絵をかいて思い出を砂に埋めてゆくのもいいよね。

 

でも海と関わるのはそこまで。それ以上は絶対しない。

足の届かない場所まで行って、浮き輪でぷかぷかくつろぐこともない。ボンベをしょって色とりどりの小魚たちを見に行くこともない。サーフボードに乗ってばしゃばしゃと水をかき、白くごうごうと向かってくる波に立ち向かい、ましてやそれに乗るなんてもってのほかである

 

『ロスト・バケーション』

この映画は私の克己心を驚くほど加速させた。

 

休暇中の医学生ナンシーは、亡き母が教えてくれた美しいビーチを訪れサーフィンを楽しんでいた。だが、突如現れた一匹の巨大なホホジロザメに襲われ左脚を負傷。命からがら小さな岩場へたどり着いたものの、ここも満潮になれば海水で覆われてしまう。ナンシーの周りを回遊し続けるホホジロザメ。岸までは200メートル。果たしてナンシーは生きて帰ることが出来るのか・・・。

という、いかにもサメ映画らしいお話。(ま、サメ映画なんだけど)

 

他のサメ映画とは一線を画す、圧倒的な絶望感が売りのこの映画。深くえぐられた脚からどくどくと出血し、照りつける日差しにゆっくりと体力を削られ、回遊するサメの恐怖におびえながら刻一刻と満潮の時を待つ。

あああああ、こんなん精神的におかしくなるう。

 

映画だからいいけれども、実際海の中でサメに襲われちゃったら一巻の終わりだよね。スピード・パワー・感覚器官で完全に劣るのだから、ぶっちゃけかなりの無理ゲー。やっぱり海の中はアウェーすぎるよ。

サメ被害が主に多いのはアメリカとオーストラリア。2020年には全世界で約70件ものシャークアタックがあった。そしてその際の行動で、全体の約60%がサーフィンなどのボードスポーツだったそう。

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水しぶきを飛ばして興味を引いてしまったり、サーフボードに腹ばいで乗っている姿をウミガメと間違えられることが原因。ちゃうねん、あんたの好物じゃないねん!と言っても、噛まれて出血してしまえばアウトだ。サメの味覚には合わないらしいけど、ガブッ脚だけでも食われたら命に関わる。

日本でサメに襲われる確率は低いと言われているが、それでも稀に出没する。ホホジロザメオオメジロザメ、イタチザメこの3種が特に狂暴なので注意らしい。

って言ってもあんまりサメの種類分らないから、とにかく見かけたらすぐ逃げましょ。

というか、そういう区域に行かないようにしましょ。もはや海に入らんときましょ。

ま、某B級映画みたくサメが空から降ってきたりしたら、チェーンソー持って戦わざるを得ないけど。

 

『ロスト・バケーション』

海の美しさとサメの恐怖を感じられる大変お得な映画です。

サーフィンが好きな方、海が好きな方、サメが好きな方、医者の方、医者志望の方、サメ映画が好きな方、グロいシーンが平気な方好きな方、サメの皆様、ご鑑賞してみてはいかが?

 

ロスト・バケーション (字幕版)

ロスト・バケーション (字幕版)

  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: Prime Video
 

 

※某サメが空から降ってくる映画

シャークネード(吹替版)

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  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: Prime Video