会社が倒産して失業したので、気合だけでGoogleインターンの面接を受けたら、なんか受かっちゃった件について。

「よっしゃ、行くぜ、Googleへ!!!」

 

時計会社の営業マンとして働く、中年男性ビリーとニック。長年の経験による話術を活かし、多くの顧客に時計を売ってきた。

しかし、デジタル化が進む世間の波には勝てず会社は倒産。お先真っ暗となった二人。そんな中、超巨大企業Googleインターンを募集していることを知る。面接には受かったものの、待っていたのは優秀な学生ばかりの環境。競争を勝ち抜き、IT音痴のビリーとニックは正社員になることができるのか…。

 

ありえない話だ。

だってGoogleだぜ?まずそもそもインターン通るかよ普通。一般的なトップクラスの学生でも難しいと言われてるのに。

だけどそこが好きだ。それがいいのだ。ありったけのロマンがこれでもかと詰まった話は大好きだ。現実的じゃないと言われたとしても、魅力的でわくわくする。

 

「無理」

その言葉で全てを片付けようとする人が多い気がする。

歌手になりたい、スポーツ選手になりたい、小説家になりたい。その他いろんな夢があると思うけど、大抵は踏み出すより先に諦めてたりする。やってみなければわからないし、壁があるなら叩いてみればいい。叩かずに「どうせ無理だから」と言ってるやつはただの怠け者だ。

 

ビリーとニックは、ヨーヨー、スチュアート、ネーハそして入社四年目のライルとともに研修チームを組まされる。次々に訪れる課題のクリアを目指す二人だが、当然周りの学生に比べれば学歴もない知識もない。しかし、持ち前のポジティブ精神と営業で培った人心掌握術を駆使し、様々なアイディアでチームを鼓舞しまとめていく。

 

「なるほど!」と思った。新しい世界に飛び込んだとき、そこでしか使えない特殊な武器を入手しないと前に進めない。だがしかし、それだけだとシンプル過ぎて応用が利かない。その武器をカスタムし、より強くする必要がある。

そこで出てくるのが「掛け合わせ」である。この映画ではIT技術×人間力が主として描かれているが、これは現実でも同じだろう。京都×アニメ×音楽で『けいおん!』が生まれたわけだし、クリエイティブな世界で生き残ろうとするならば「掛け合わせ」をすることは必須だと思う。

 

困難を乗り越え仲間と共に未来を手に入れようとする彼らの姿は、蒼き日々を思い起こさせるような爽快感に満ち溢れていた。青春映画ともいえる作品だった。

人生ひっくり返したい!と少なからず願っている人は是非見てほしい。物語が進むにつれ、私の胸のマグマもふつふつ熱を増していった。俺も夢を叶えたい。どこか諦めながら生きてる自分に蹴りを入れて、ほとばしる熱いパトスを信じよう。この映画の啓発力はすさまじい。おすすめだ。

 

 

この映画はGoogleの全面協力で撮影されている。 

「わあ、Google本社ってすげー!」

確実に感嘆するはずだ。本社内部の様子もしっかり楽しんでほしい。たとえストーリー展開をありがちでつまらないと感じたとしても、そこだけは100%満足出来るはず。

そして鑑賞後は私のように『 Google 採用 』と検索することだろう。ワンチャンGoogle入れねぇかな、と思うだろう。

ちなみに、入社する際に必要なものは解決方法を見つけられる自発性と失敗を恐れないハートであるとのこと。これを「グーグリネス」という。

「グーグリネス」

この単語、これから授業でも使っていこう。

 

映画『インターンシップ』。

現状を変えたい夢追い人は、すべからく見るべし。

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